セミナー

​ユーロピアノはベヒシュタインの日本総代理店であるのと同時にドイツ・バンベルグのノイペルト社の日本総代理店でもあります。その為、古楽器の解説歴史的ピアノの解説等、汐留ベヒシュタインサロンのサロン会員向けサービスとして複数のセミナーを用意しております。ご興味のある方は是非ご相談下さい。

1700年付近にクリストフォリによって発明されたピアノですが、それはいったいどの様なものだったのか?クリストフォリのピアノは当時の音楽家が知るところとなりますが何故か大きく自身の作品に取り入れられる事はありませんでした。その後時は流れ18世紀後半ウイーンを中心とした製造家によってフォルテピアノは改良に改良を繰り返されついに当時主流だったチェンバロから歴史的な鍵盤楽器としての主導権を奪う事に成功します。その時のフォルテピアノはどの様な観点で改良され何を良しとしたのか?当時の記述と残された楽器から、その謎を繙きます。年代的には1820年ごろベートーベンの時代までの解説です。

フォルテピアノ変貌の歴史1からの続編
​ベートーベンから始まり時代は大きく変化して行きます。音楽は大衆化しより大きな音を楽器が求められます。ウイーンの街にもフランスやイギリスからより優れたフォルテピアノが輸入される様になり、それは巨大な資本を背景とした工場によって製造される近代的なピアノでした。それまで世界の音楽の中心、先進的フォルテピアノを作り続けて来たウイーンの職人達でしたが近代的なピアノの前には太刀打ちできず、次第に楽器と音楽の主流世界の中心はフランスのパリへと移り変わって行きます。そして当時世界の最先端だったピアノ産業の地パリで学んだ2名の若者は故郷に帰り自国で当時の技術結集し最高のピアノを完成させ約150年間続いた変貌の歴史に一応の終止符を打つ事になります。

ピアノの調律を3つの観点から考察します。古典調律の歴史ピタゴラス調律から12平均律までの進化の歴史とスピネットチェンバロによる実演。1850年以降に考案された近代的な手法による現代調律法、またヨーロッパ製ピアノの調律に必要な調律技法について解説します

株式会社ベヒシュタイン・ジャパン・コンサートチューナー 阿部辰雄